~2013年10⽉29⽇ あっコラムより~
私が新⼊社員の頃に出会った常務はまさに
「実るほど頭が下がる稲穂かな」そのもの。
その⽅の周りにはいつも笑顔があふれていて、
喜んでついていく⼈ばかりでした。
私は社会⼈としてスタートしたばかりの頃に
そのような⽅と出会えたことをとても幸せに思いますし、
その⽅から学んだ精神は⾊あせることなく今でも私の中にあります。
でも
その常務の周りにはなぜ笑顔があふれ、
喜んでついていく⼈が多かったのでしょうか。
きっと、どんな時でも、
そして誰に対しても、
あたたかい対応をされていたからなのでは、
と私は思っています。
例えば、その⽅は
アルバイトの⼦から役職のある⽅まで
従業員すべての⼈に「さん付け」で接していらっしゃいました。
決して上からではなく
“⼤切な⼈”として接してくださるのです。
皆に向けるその⽅の笑顔はあたたかく、
⼼までポカポカとして…
その⽅と接すると
皆がのびのびとした笑顔になっていました。
私はその⽅から、
すべての⼈に⼤きな⼼で接するという⼤切なことを教えていただきました。
そして、
誰の⼼の中にも天使と悪魔の両⽅がいるのだから、
その⽅を⾒習い、
たくさんの天使を呼び出してあげることが出来る⼈になりたい、
と思ったのでした。
とはいえ、
すべての⼈に⼤きな⼼で接するには、
相⼿を「信じる」ことが必要です。
でも、
「信じる」とは、とても勇気が要ることです。
私の尊敬する別の上司が⾔っていた⾔葉は
「たとえ、
最後に裏切られる結果になっても、
信じた⾃分と信じなかった⾃分、
どっちが後悔する︖
オレはどんな時でも
どんな結果でも
信じる⾃分でいようと思う」と。
その⾔葉を聞いて思ったのは、
その⾒返りを求めない気持ちは、
結果はどうあれ相⼿の⼼には届くはずだということ。
“信じてくれた”
それだけで絆はさらに深くなり、
形を変えて⾃分のところへ返ってくるのです。
私はこれまで、
涙がこぼれそうになる「ありがとう」をたくさんいただきました。
いつでも⼼のこもった「ありがとう」 をくれる⽅たちのおかげで、
この経験から学んだのは
「ありがとう」はココロを贈ること、ということでした。
⼈から 「ありがとう」と⾔われた時、
“相⼿の喜ぶ顔”を感じてモチベーションがあがりますが、
さらに、
⾃分が「ありがとう」 を伝えたとき、
相⼿の表情がキラキラする瞬間に最も喜びを感じるようになりました。
まさに、
“⼼が届いた”瞬間です。
そして、
この喜びがクセになり、
ひとつひとつの「ありがとう」に⼼を込められるようになったのです。
いつも「ありがとう」って⾔えていますか。
当たり前のことほど感謝の気持ちを持つとココロが豊かになります。
お醤油をとってもらった時の「ありがとう」と
サプライズで誕⽣⽇のお祝いをしてもらった時の「ありがとう」
……同じ⾔い⽅でしょうか。
どんな時も
⼼のこもった「ありがとう」を⾔いたいですね。
そして、
笑顔が素敵だね、
仕事が丁寧だね、
⾵が気持ちいいね、
今⽇もごはんが美味しいね、
おはよう、
いってらっしゃい、
いってきます、
おつかれさま、
ただいま、
おかえり、
おやすみ……
「ありがとう」と⾔わなくても
「ありがとう」の気持ちを乗せた⾔葉をいつでも使えようになりたいですね。
“もらう幸せ”から
“与える幸せ”へ……
いつでも感動を伝える気持ちを⼤切に。
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