2016年7⽉19⽇ あっコラムより
⼀般的に知られている
ヨガのポーズ(アーサナ)の練習を始めると、
体の変化だけでなく、
⼼の安定や意識の変化を感じられるようになり、
シンプルで⾃然な状態に⼼地好さを感じる⼈も多くいます。
経典ヨーガ・スートラ
Ⅱ-46
『アーサナは
安定して快適なものでなくてはならない』
瞑想で何時間でも座っていられる⼼と⾝体を作るためにアーサナがあります。
痛くならない⾝体は、
どっしり⼤地に根ざして
中⼼に安定することができます。
注意⼒散漫な意識をとどめておく集中⼒も養われます。
いつでも瞬時に
⾃分⾃⾝の“安定”と“快適”
を⾒つける練習です。
経典ヨーガ・スートラ
Ⅱ-48
『その時、
⼆極の対⽴物によって害されない』
⽇常に当たり前にあふれている、
好き嫌い、良い悪い、損得などの
⼆極に対⽴する思いに左右されることなく
“超えてい く”
ことが出来るようになると、
⾃我を克服して調和で平安な毎⽇を⽣きられるようになります。
~両⽅向を感じるバランス~
⾝体を使うヨガを“ハタヨガ”と⾔います。
「ハ・タ」とは
陰・陽、⽉・太陽といった
⼆極を意味します。
吐く/吸う、⼿放す/取り込む、伸ばす/縮める、とどまる/広がる、余分な⼒を解き放つ/コアを養う、集中/リラッ クス、思い/⾏動など
⼆極の中でバランスを取ることで中⼼を感じて安定していきます。
凝り固まった筋膜をゆるませて、
⼼もゆるませると、
かたよりが解放されて調和へ向かいます。
強くしなやかな軸が安定すると、
物事には常に反対側があるということを理解でき、
受け⼊れると違和感がなくなり
静かでいられる
“ただ在る”状態です。
時間や空間、
様々な⼈との関わりの中で、
両⽅同時にある、
両極があることを知りながら、
⾃分の軸を⼤切にして選択する⽣き⽅は快適でいられます。
私たちは、
これがあれば幸せ、
こうなったら幸せ、
と思います。
実際にそうかもしれません。
でも、
それがなくても、
そうならなくても、
幸せはあります。
“ないもの”と同時に
“あるもの”に気づけるようになると、
いつも幸せです。
~⼼の中に「幸せ」と「ありがとう」をたくさん⾒つける~
あなたが受け取ったものは、
同時に
⽣み出してくれた・創りだしてくれた・与えてくれた⼈が必ずいます。
あなたが⼿放さなければいけなかったものは、
誰かの喜びにつながるかもしれない。
嬉しさや幸せや感動と、
悲しみや悔しさや涙、
すべては同時に存在していて、
「誰かのおかげで」
「誰かのために」が
⼤きな流れの中で
⽣み出され、育まれ、⽀えられ、 助けられ、守られていることに気づけます。
いつも、
誰かが⾃分にしてくれたことを思い、
⾃分が誰かにしてあげられることを考え、
それが
⾃分の喜びや幸せにつながることを知ると、
感謝と幸福が循環していきます。
惑わされず、とらわれず、⾊々なことから解放されると、
広く⼤きな視界で⾃分や物事を⾒ることができて、
つながり広がりを感じる優しい⼼があふれます。
謙虚になり、⼤切に扱うこと、愛しく思うこと、感謝すること、喜びを感じることは、
⼼が満たされ、魅⼒あふれる豊かな⼈⽣となります。
真実を⾒抜く⼒、本質を⾒極める⼒がどっしりと安定すると、
“受け⼊れる”
健やかさ、強さ、頼もし さとなり、
⼈⽣を何倍も楽しいものに変えられる⼒となります。
エゴから起こる不安や恐れや⽐較や⽀配ではなく、
本質に触れた平穏と調和や安定や快適な状態で、
今この瞬間に感謝の 気持ちを味わう⽇々を過ごしていきましょう。
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